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パッキャオのリーグ、開幕戦の一部試合をソーラースポーツが生中継

2026 9/29
大会 海外
2026年9月25日2026年9月29日
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マニー・パッキャオが創設者兼会長を務めるフィリピンのプロピックルボールリーグ「Maharlika Pilipinas Pickleball Tour(MPPT)」が、同国のスポーツ放送局Solar Sportsと放送パートナー契約を結んだ。10月3〜4日のパンパンガ州アンヘレス市での開幕戦から、試合の一部が中継される。9月21日にフィリピンのスポーツ媒体Tiebreaker Timesが、22日に専門媒体Pickleball News Asiaが伝えた。

開幕まで2週間を切った段階で放送枠が決まり、その枠に競技日程が合うMPPTの進め方は、規模の違いを差し引いても手順として読める。

ピックルボール中継の映像を確認する放送スタッフ
目次

パッキャオのリーグに放送が付いた、流れるのは一部の試合

中継枠は10月3日の午前と4日の午後、再放送は20時から

Tiebreaker Timesは、Solar Sportsが流す対象を「select matches(一部の試合)」と2度書いている。Solar Sports社長ウィルソン・ティエン氏の発言も「一部の試合を放送できることをうれしく思う」という形で引用されており、全試合を流すとは書かれていない。同記事が挙げる放送枠は次のとおりだ。

日程時間(現地時間)内容
10月3日(土)8:00〜11:00予選ラウンドの一部を生中継
10月4日(日)13:00〜17:00準決勝
10月4日(日)18:00〜20:00決勝
同日20:00〜22:00再放送

地上波かケーブルか配信かという肝心の点は、両記事ともSolar Sportsを「network」と呼び、フィリピンのプロバスケットボールリーグMPBLを放送してきた局だと説明するにとどまる。番組名やチャンネルの指定はないので、視聴手段は放送局側の告知を待つのが確実だ。Pickleball News Asia が使う national platform という言い方も、書き手の評価だ。

パッキャオは創設者兼会長、球団のオーナーは別にいる

パッキャオの関与の度合いは、記事中の肩書きで確定できる。Tiebreaker Timesは彼を「MPPT Founder and Chairman」、つまり創設者兼会長と書き、あわせて国家貧困対策委員会(NAPC)のセクレタリーという公職も併記している。出資額や持ち株の話は出てこない。7月31日のマカティでの球団発表会でも、彼は創設者兼会長として紹介されている。

一方で球団には別のオーナーがいる。タクロバンの球団オーナーはタレントのカルラ・エストラーダ氏で、開幕式には彼女を含む著名人が来場予定だという。パッキャオ本人と妻のジンキー氏も愛好者として出席する見込みだ。CEOはジョー・ラモス氏、コミッショナーはマーク・エスピノーサ氏だ。5月7日の現地報道では8球団での発足が予定されており、7月31日の発表で12球団になった。12球団制での立ち上げを取り上げた記事も出している。

初戦は10月3〜4日アンヘレス、5レグのうち4会場が決まった

タガイタイ、アブラ、バコオールと続き、5戦目は会場未定

初シーズンは招待制の「MPPT Invitational」5レグで構成される。第1戦は10月3〜4日、パンパンガ州アンヘレス市のPCPHコート。その後はタガイタイ、アブラ、バコオールへ移り、第5戦と全国決勝の会場は未定とTiebreaker Timesは書いている。Pickleball News Asiaの「5都市での立ち上げ」はこの5レグを指し、放送が5都市に限られる話ではない。全国決勝はメトロマニラのより大きな会場で、賞金も増える見込みだという。

7月に出た日程と9月に出た日程が合っていない

ここは自分で確認したほうがいい。7月31日時点の報道では、10月の初戦のあと11月に2戦、12月に最終フェーズを置き、12球団のうち上位8球団が初代王者を争うと説明されていた。ところが9月21日のTiebreaker Timesは、全国決勝を10月末にメトロマニラで開く見込みと書く。どちらかが更新されたのか片方の誤りなのかは判断できないため、観戦や取材の予定を立てるなら日付と会場はリーグの公式告知で取り直したい。

賞金は1レグ100万ペソ、日本円なら約253万円

5月に出た「総額500万ペソ以上」と5レグ分が噛み合う

第1戦の賞金総額は100万ペソ。欧州中央銀行の参照レート(2026年9月24日、1ペソ=2.5315円)で換算すると約253万円にあたる。5月の創設報道は賞金総額を「500万ペソ以上」としており、5レグ×100万ペソで500万ペソに届く。全国決勝の賞金額と、レグ内の順位別配分は今回の2本には書かれていない。

項目内容
大会名MPPT Invitational(初シーズン・招待制)
球団数12(第1戦から全球団参加)
1球団の登録8〜10人、うち2人以上を地元出身者に
種目男子ダブルス/女子ダブルス/ミックスダブルス
1レグの賞金総額100万ペソ(約253万円、9月24日レート)
公認フィリピン競技娯楽委員会(GAB)のライセンス
第1戦会場パンパンガ州アンヘレス市 PCPHコート

1球団8〜10人、うち2人以上を地元出身者に

試合間のベンチで用具を整えるフィリピンのチーム選手

Pickleball News Asiaは、12球団それぞれが8〜10人で編成され、地元出身選手を2人以上入れる要件があると書いている。地名を冠した12球団は、リサール、パンパンガ、バコオール、ムンティンルパ、バタンガス、アルフォンソ(カビテ)、バンゲド、ヘネラル・サントス、パラニャーケ、カマリネス・ノルテ、アブラ、タクロバンを代表する。リサール・イルストラドスは元テニス代表のバンビ・ゾレタ氏が率いる。ルソン北部から南のミンダナオまで散らした配置は、5月に語られていた4地域を代表させる設計の延長にある。

土曜総当たり・日曜プレーオフ、週末で畳む日程が放送に効く

3種目のダブルスで競い、同点なら最強同士のシングルスで決める

競技方式は、土曜に男子ダブルス・女子ダブルス・ミックスダブルスのシングルラウンドロビン、上位8球団が日曜のプレーオフへ進む形だ。ポイント制で同点になった場合は、各球団の最上位選手同士のシングルス1試合で勝者を決める。先ほどの放送枠を見返すと、土曜午前の予選と日曜午後の準決勝・決勝がそのまま中継枠に収まっている。

GAB公認で18歳以上、未成年は保護者の同意があれば出られる

MPPTはフィリピン競技娯楽委員会(Games and Amusements Board、GAB)のライセンスを受けたプロリーグとして、18歳以上のフィリピン人に門戸を開く。年齢が届かない選手も、保護者の同意書や誓約書があれば起用できる。6月にはMPPT、Pickle Yard Conference League、フィリピン・ピックルボール連盟の代表がGABと同席し、プロとアマの線引きやライセンス手続きを協議している。その場でエスピノーサ氏は「私たちの主目的はピックルボールのコミュニティを一緒に育てることだ」と述べており、監督官庁と足並みをそろえる姿勢が先に示されていた。放送契約はその上に乗る。

日本で同じことをやるなら、まず何から取りに行くか

全試合配信より、決勝2時間の枠を先に押さえる

MPPTとSolar Sportsの契約は5レグの大会全体を対象にしているが、いま枠まで公表されているのは初戦の2日分で、しかも一部の試合だ。日本の放送・配信事情をここで断定はできないが、順番だけは持ち帰れる。先に「決勝の2時間」のような固定枠を決め、その枠に決勝が収まる競技方式を組む。MPPTの場合は逆で、土曜総当たり・日曜プレーオフという週末完結の日程が5月時点で先に決まっていた。理由も放送ではなく、島国での平日移動の負担を避けるためだと説明されている。そこに放送枠が後から乗った形だ。全試合を自前配信しようとすると、コート数ぶんのカメラと人員が要り、いちばん見せたい決勝に人手が回らなくなる。

地名を冠した球団が、地元の媒体に取材する理由を作る

12球団すべてに地名が入り、登録に地元出身者2人以上の条項があることは、そのまま地元紙やローカル局の見出しになる。プーケットで選手オークションを開いて8球団を確定させたインドのリーグも、球団を都市に紐付ける形を採っている。フランチャイズ型なら、選手個人の知名度に頼らずに地域の観客と媒体を確保できる。日本で地域クラブ同士のリーグ戦を組むなら、球団名に地名を入れるかどうかは告知設計の一部として先に決めておきたい。

10月4日の決勝を、まず自分の目で見る

日本国内でも有明でPPA系の国際大会が開かれるなど、観客と映像を前提にした大会が増えている。放送枠や競技方式を詰めている主催者にとって、10月3〜4日のMPPT開幕戦は最も近い実例だ。生中継をどう見られるかはSolar Sportsとリーグの告知次第だが、まずは第1戦の日程を手帳に入れ、土曜午前の予選と日曜午後の決勝がどの程度の作りで流れたかを確認したい。そのうえで、自分の大会ではどの1枠を取りに行くかを決める。Pickleball News Asiaは、2027年3月までに初のフルシーズンへ向けて16〜24球団へ拡大する見込みだとも伝えている。

参照元

  • Pickleball News Asia「MPPT Secures Broadcast Deal with Solar Sports」(9月22日)
  • Tiebreaker Times「12 teams battle for P1M prize」(9月21日)
  • Pickleball News Asia「MPPT Unveils 12 Founding Teams」(7月31日)
  • Pickleball News Asia「Manny Pacquiao Launches MPPT」(5月7日)
  • Pickleball News Asia「Pickleball Leaders, GAB Working to Unify PH’s Pro Scene」(6月5日)
  • Frankfurter(ECB参照レート、9月24日:1ペソ=2.5315円)
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この記事を書いた人

小島 怜のアバター 小島 怜

ベトナム在住3年目のピックルボール愛好家です。高校時代はバドミントン部に所属し、シャトルを追う毎日を過ごしていました。現在はホーチミンの熱気の中、バドミントンの経験を活かしたスピーディーなボレーと、ピックルボール特有の戦略的な駆け引きにどっぷり浸かっています。現地のコート情報や、バドミントン経験者ならではの上達のコツなど、ベトナムのリアルなプレイ環境をゆるく発信していきます!

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