東京・豊洲に、屋外ハードコート4面の「PICKLEBALL PARK TOYOSU」が2026年9月9日にオープンする。事業主体は株式会社Mellow、企画運営は株式会社ピックルボールワン、協賛はTBSホールディングス・三井不動産・KINTOの3社という立て付けだ。TBSと三井不動産にとっては、2024年4月から共同で進めるピックルボール普及プロジェクトの第6弾にあたる。
日本のプレーヤーから見た肝は、月会費で縛られずに1回ごと予約して打てる屋外コートが、都心の駅近に恒常的な形で増える点だ。夏休みの体験会や数カ月限定のポップアップではなく、朝6時から夜22時まで年間を通して開くコートが、日々の練習場所として選択肢に入る。
「都内初」はブランドの話で、専用コートとしては都内3カ所目
報道では「都内初」の語が目立つが、発表文に戻ると条件がついている。三井不動産の発表文にあるのは「両社が展開する『PICKLEBALL PARK』ブランドの都内初となる常設コート」という表現で、主語は東京都ではなくブランドだ。「PICKLEBALL PARK」はTBSと三井不動産の両社が展開している。
企画運営のピックルボールワンは同日付の自社発表で「本施設の開設により、当社が都内で運営するピックルボール専用コート施設は3施設に」と書いている。同社はすでに『ピックルボールワン銀座新橋』を運営し、『Sansanピックルボールコート池袋』の運営パートナーでもある。つまり豊洲は、都内で初のピックルボール常設専用コートではなく、同社にとって都内3カ所目にあたる。同社の定義では「専用コート施設」はピックルボール専用に常設されたコートを備える施設を指し、テニスコートや体育館との兼用、時間貸しの間借りは含まない。
朝6時から22時まで、新豊洲駅から徒歩3分の屋外4面
会場は江東区豊洲6丁目の複合施設「THE DOG PARK TOYOSU」の中に置かれる。犬と過ごす区画を併せ持つ立地だが、コート側は屋外ハードコート4面にナイター照明を備え、平日夜や早朝も打てる構成になっている。6時から9時までは無人営業のため、スタッフ対応を前提にしない運用が組まれている。
駐車場は用意されず、来場は電車が基本になる。新豊洲駅から徒歩3分、豊洲駅から徒歩8分という距離感は、仕事帰りに1時間だけ打って帰る使い方と相性がいい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開業日 | 2026年9月9日 |
| コート | 屋外ハードコート4面(照明あり) |
| 営業時間 | 6:00〜22:00(6:00〜9:00は無人営業) |
| 休業 | 年中無休(荒天時・12/30〜1/3を除く) |
| アクセス | 新豊洲駅 徒歩3分/豊洲駅 徒歩8分(駐車場なし) |
| 事業主体・企画運営 | 事業主体=株式会社Mellow/企画運営=株式会社ピックルボールワン/協賛=TBSホールディングス・三井不動産・KINTO |
赤坂Sacasのポップアップから、TBSと三井不動産は常設へ踏み込んだ
TBSと三井不動産の普及プロジェクトは、これまで期間限定の設置と大会運営を軸に動いてきた。赤坂Sacas広場やCOREDO室町テラス、三井アウトレットパーク木更津、MIYASHITA PARKといった両社ゆかりの場所でポップアップコートを出し、企業対抗の「ピックルボール&BIZ CUP」には約130社が参加している。プロツアーの「PPA ASIA 500 Sansan TOKYO OPEN 2026 Produced by TBS」はTBSが主催し、三井不動産が事業共創パートナーとして参画した。
今回はその延長線上で、ブランドとして初めて都内に「常設」を据えた。発表文は同じ「PICKLEBALL PARK」の名で、三井不動産グループが運営するNEMU RESORT(三重県志摩市)にも10面のコートを備えた「PICKLEBALL PARK NEMU RESORT」を展開するとしており、都市とリゾートの2本立てでブランドを広げる構えだ。ポップアップを出して撤収する段階から、日常的に通える拠点を持つ段階へ、取り組みの置き場所が移っている。
7カ月限定の渋谷、会員制の豊洲屋内、そして都度利用の屋外
ここ半年、都内のコートは形態がはっきり分かれてきた。渋谷では東武ホテル地下に光る屋内コートが7カ月限定で灯り、同じ豊洲エリアでは月6.6万円の会員制を掲げるThe Picklr豊洲が屋内で走っている。片方は話題づくりの短期設置、もう片方は月額を払って囲い込む屋内モデルだ。
PICKLEBALL PARK TOYOSUはその間に、屋外・都度利用・長時間営業という三つ目の型を置く。屋根がない代わりに面数を稼ぎ、月会費で縛らずに1回ごと予約で回す。同じ豊洲で会員制の屋内と都度利用の屋外が並ぶことで、プレーヤーは目的で場所を選べるようになる。
屋外の都度利用が増えると、初心者の入口が太くなる
日本の読者にとっての実利は、始めるハードルが下がる点にある。会員制の屋内は本気で通う層には割安でも、まず試したい人には初回の金額が重い。予約して1面だけ借りる屋外コートなら、道具を持たない友人を誘って90分だけ打つ、といった軽い入り方ができる。稲城でもフレスポ若葉台のコートが春の期間限定から9月に常設化するなど、都度利用の屋外を残す判断が各地で続いている。
一方で屋外ゆえの弱点も抱える。真夏のハードコートは照り返しがきつく、9時前の無人時間帯はトラブル時に人がいない。ナイター照明があるぶん、涼しい早朝と夜に時間帯が偏る運用になりやすい。恒常施設として定着するかは、真夏と真冬にどれだけ枠が埋まるかで見えてくる。
無人時間帯と駐車場なし、行く前の確認事項
- 料金と予約の実際の条件は、開業後に確かめた豊洲のピックルボール屋外4面、1面6,000円で朝6時から打てるにまとめている。
- 6時〜9時は無人営業。この時間に打つなら事前決済やゲート解錠の手順を確認しておく。
- 駐車場はないため、車で行くなら近隣コインパーキングを前提に。電車なら新豊洲駅が最短。
- 屋外4面なので、真夏は早朝か日没後、雨天や強風の日は営業状況を先に見る。
- THE DOG PARK TOYOSU内の立地。犬連れ区画と動線が近いので、ボールやパドルの管理に注意する。
9月9日以降に一度でも都度利用のコートが都心に定着すれば、会員制に踏み切る前の「お試し」の受け皿ができる。まずは新豊洲駅から歩いて4面の広さを自分の目で確かめ、通うなら会員制の屋内と、単発なら屋外という使い分けを組み立てておきたい。

