米メイン州ベルファストの市立公園(Belfast City Park)に設けられたピックルボールコートの打球音をめぐり、近隣住民が市議会に苦情を申し立てた。地元紙バンゴー・デイリー・ニュースが2026年6月2日に報じた。住民は1日最長12時間に及ぶ音に悩まされていると訴え、市は照明の自動消灯やコート移設を含む対応案を検討。次回の市議会は6月16日に予定されている。
競技人口の急増とともに各地で表面化してきた「コート騒音問題」が、人口7千人規模の港町でも市政の議題に上がった格好だ。
マヨ通りの住民が訴えた12時間の打球音
コートに近いマヨ通り(Mayo Street)に住むAlexander GiblinさんとLauren Valleさん夫妻は、ピックルボール特有の硬い打球音が1日最長12時間続くと市議会で訴えた。Valleさんは「私の脳と神経系は今、傷ついている状態だ」と述べ、Giblinさんは打球音を「窓を貫いて入り込む、絶え間ない侵襲的な連射」と表現した。夫妻は自宅の裏庭を使えなくなり、睡眠障害も抱えているという。
打球音は一般的なテニスのストロークと比べて高く乾いた音質で、断続的に鳴り続ける点が近隣の不満につながりやすい。ベルファストの事例も、音量そのものより反復性が住民を消耗させている構図がうかがえる。
夜間プレーと照明ボックスの破損
問題をこじらせているのが夜間のプレーだ。一部の利用者が照明の制御ボックスをこじ開けて夜遅くまでプレーしていたことが報告されており、本来の利用時間を超えた使用が住民の負担を増している。市が照明の物理的な対策を検討する直接の引き金になった。
市が検討する3つの対応案
市議会が示した対応案は、利用時間の制限・照明の自動消灯・コートの移設の3本柱だ。移設先としてはWalsh Field、YMCAの敷地、Regional School Unit 71(地域学区)の用地が候補に挙がっている。
| 対応案 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 照明対策 | 改ざん防止型の照明を設置し、午後8時に自動消灯 |
| 利用時間の制限 | プレーを午前8時〜午後8時に限定 |
| コート移設 | Walsh Field/YMCA敷地/学区用地(RSU 71)を候補として検討 |
いずれも特定の利用者を排除するのではなく、時間と場所で折り合いをつけるアプローチだ。
市長・市議も板挟みを認める
Eric Sanders市長は「ベルファスト市立公園が本来意図していた静けさには、これは過剰なのかもしれない」と述べ、公園の性格と競技の活況のミスマッチに言及した。Daniel Miller市議も「大きな恩恵であると同時に、negativeにもなり得る」と、ピックルボールがもたらす利点と摩擦の両面を認めている。市側も競技そのものを否定しているわけではない点が、議論の難しさを示す。
日本のコート整備にも通じる教訓
住宅地に近い公園コートの騒音は、競技人口が増える局面で各地が直面するテーマだ。利用時間の明確化、消灯の自動化、住宅から距離を取った立地選定は、これから施設を整える事業者にとっても先回りで検討すべき論点になる。次回6月16日の市議会で、ベルファストがどの案を採るかが一つの参考事例になりそうだ。
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出典:Bangor Daily News / Belfast pickleball noise complaints / Midcoast Villager / Belfast City Park neighbors say pickleball noise is ruining their lives

