ホテル アゴーラ リージェンシー大阪堺(堺市堺区、南海・堺駅直結)の屋上に、西日本最多となる6面のピックルボール専用コート「Pickleball Base Osaka」が誕生した。2026年4月25日開業。東京ではなく地方都市の駅前ホテルが、旧テニスコートを国際規格の専用コートへ転換して先行した点に意外性がある。慢性的なコート不足の中で、宿泊施設の遊休スペースが競技拠点へと姿を変えつつある。
屋上6面、国際規格の専用コート
施設はホテル6階に位置し、南海本線・堺駅に直結する。既存のテニスコートを改修し、国際基準を満たす屋外6面のピックルボールコートとして整備された。6面という規模は西日本で最多。運営は、プロテニス選手の田頭健斗氏が代表を務めるファンダメンタルジャパンが担う。
料金・営業情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在 | ホテル アゴーラ リージェンシー大阪堺 6F(南海・堺駅直結) |
| コート | 屋外6面(西日本最多・国際規格/旧テニスコート改修) |
| 利用料(60分) | 平日3,000円/土日祝4,000円 |
| 初心者レッスン | 2,000円(60分) |
| 月額会員 | 15,000円(18歳未満10,000円) |
| 営業 | 8:00〜22:00 |
| 設備 | パドル・ボールのレンタル、更衣室・シャワー完備 |
| 開業 | 2026年4月25日 |
なぜホテルがコートを作るのか
ホテルや商業施設がピックルボールコートを設ける動きは、東京の品川プリンスなどで先行してきた。狙いは本業との相乗効果だ。稼働の低い屋上やテニスコートを、初期投資を抑えて集客装置に変えられる。レッスンや会員制で平日の稼働も見込め、宿泊・飲食への波及も期待できる。堺の事例は、その流れが地方の駅前ホテルにも及んだことを示す。
関西圏のコート不足と6面の価値
関西圏ではコートの絶対数が足りず、予約が取りにくい状況が続いてきた。駅直結で6面・夜22時まで・レンタル完備という環境は、その逼迫を緩和できる。初心者向けレッスン(2,000円/60分)と月額会員制(15,000円)も用意され、初めてのプレーから継続利用まで一施設で対応する設計となっている。
関西圏プレイヤーへの実利
関西圏のプレイヤーにとって、パドルとボールをレンタルでき、シャワー設備も備えた6面拠点は貴重だ。観光やビジネスで堺を訪れた際にも、空き時間でプレーできる。慢性的なコート不足の中で、ホテルの遊休空間がその受け皿になる意味は大きい。
業界への波及可能性
日本のピックルボール競技人口が拡大する一方、コート数の整備は需要に追いついていない。ホテルや商業施設による遊休スペースの競技拠点化は、この需給ギャップを埋める現実的な手段となりつつある。堺の事例は、地方都市の駅前ホテルが新規投資よりも既存施設の転用で差別化できることを示し、同様の動きを後押しする可能性がある。
まとめ
東京ではなく堺が西日本最多6面で先行した事実は、競技拠点が大都市から地方の駅前宿泊施設へ広がる兆しを示す。遊休スペースの「競技拠点化」は、コート不足を解く現実的な解のひとつだ。
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出典:大阪ベイ経済新聞

