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ホテル・商業施設にピックルボールコート続々——Picklr Japan開業と施設ラッシュの全容

2026 9/28
トレンド ニュース
2026年5月7日2026年9月28日
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目次

ホテル・商業施設がピックルボールを「集客装置」に位置づけ始めた

日経アジアは2026年5月2日付の特集記事で、日本国内のホテルや商業施設がピックルボールコートを相次いで導入している動向を報じた。品川プリンスホテルが宴会場の一部を転用してコートを開設した事例を軸に、宿泊施設・リゾート・都市型商業ビルでの導入が「本業との相乗効果を狙った経営判断」として広がっている実態を伝えている。

国内のピックルボール競技人口は急拡大を続けており、東京都内でも2026年4月のPicklr Japan開業など施設整備が進むなか、競技人口の増加ペースに対しては依然施設不足が課題だ。こうした商機を捉えた事業者が、既存のスペースを活用して参入する流れが加速している。

品川プリンスホテル「SEIBU FAST SPORTS FIELD」の全容

品川プリンスホテルは2026年3月23日、メインタワー10階に「SEIBU FAST SPORTS FIELD 品川ピックルボール」をオープンした。宴会場の一画を転用した屋内コート1面(幅5.2m×長さ13.4m)で、最大8名まで利用できる。運営は株式会社西武メディア・コミュニケーションズが担う。

料金は1コマ50分制で、平日日中8,000円、平日夜間・土休日11,000円。パドルやシューズのレンタル(各500円)も用意されており、手ぶらでの利用が可能だ。品川駅から徒歩圏内というアクセスの良さから、出張ビジネスパーソンやインバウンド旅行者の利用も見込む。

ホテル・リゾートから都市型施設まで――導入事例の広がり

ピックルボールコートを導入した施設は、品川プリンスホテルだけではない。北海道・ルスツリゾートは専用コート全8面を整備し、2026年4月29日から10月25日までのシーズン営業を開始した。北海道初の専用コートとして、リゾート滞在者に新たなアクティビティを提供している。

都市部では、東京タワーフットタウン屋上にコートが常設され、2025年7月のオープン以来予約が埋まり続けている。2025年11月には平和不動産が新橋に都市型インドア施設「PICKLEBALL ONE GINZA SHIMBASHI」を開業し、上層階のホテル「メルキュール東京日比谷」との連携で宿泊・スポーツ体験の一体化を図った。

さらに、Sansan株式会社は2026年7月に池袋で屋内3面・屋外4面・ジム併設の大型専用施設「Sansanピックルボールコート池袋」を開業予定だ。名刺管理SaaS企業がスポーツ施設を運営するという異業種参入は、ピックルボール市場の注目度を象徴している。

国内の主要ピックルボール施設一覧

施設名 所在地 コート数 開業時期 特徴
Picklr Japan 幕張 千葉県習志野市幕張 – 2026年4月 –
Picklr Japan 豊洲 東京都江東区豊洲 – 2026年4月 –
SEIBU FAST SPORTS FIELD 品川 東京都港区(品川プリンスホテル内) 1面 2026年3月 ホテル宴会場転用、手ぶら利用可
ルスツリゾート 北海道留寿都村 8面 2026年4月 北海道初の専用コート、シーズン営業
東京タワーピックルボールコート 東京都港区(東京タワー屋上) 常設 2025年7月 ナイター営業あり、ランドマーク立地
PICKLEBALL ONE GINZA SHIMBASHI 東京都港区新橋 インドア 2025年11月 ホテル併設型、都市型インドア施設
Sansanピックルボールコート池袋 東京都豊島区池袋 屋内3面+屋外4面 2026年7月予定 SaaS企業参入、ジム併設
VIPインドアピックルボールクラブ 東京都江東区東陽町 3面 営業中 高木工業運営、テニスコーチ指導

業界関係者の反応――「ピックルボールは不動産の新しい集客エンジン」

世界最大のインドアピックルボールフランチャイズ「The Picklr」のCEO ホルヘ・バラガン氏は、日本市場について「単なる一市場ではなく、アジア展開の発射台だ」と語っている。同社は日本ピックルボールホールディングスとのマスターフランチャイズ契約を締結し、東京を皮切りに5年間で国内20施設の開業を計画している。

ピックルボールワンは2026年4月にアシックス・電通・三井不動産など5社連合を結成。コート運営だけでなく、用品・メディア・不動産が一体となった「エコシステム型」の事業展開を進めている。同社は東京に20面以上の日本最大級フラッグシップコートの構想も明らかにしており、市場の本気度がうかがえる。

Sansan株式会社はピックルボールワンへの出資も実施。名刺管理プラットフォームの法人ネットワークを活かし、企業研修やビジネス交流の場としてもコートを活用する意向を示している。

プレーヤーにとっての意味――コート不足の解消は進むか

東京都内の常設専用コートは、競技人口の増加ペースに対して依然不足している。Picklr Japan(幕張・豊洲)の開業(2026年4月)など新規施設が相次いでいるが、需要に追いつくまでには至っていない。今回の施設ラッシュが実現すれば、2026年後半には都内だけで10カ所以上の専用施設が稼働する見込みだ。

ただし、ホテルや商業施設内のコートは1面あたり50分8,000〜11,000円と、テニスコートの公共施設レンタル(1〜2時間1,000〜3,000円程度)に比べて割高な設定が多い。施設の質とアクセスの良さをどう評価するかは、プレーヤーの目的やレベルによって分かれるだろう。

「スポーツ×不動産」の波及効果

今回のトレンドは、ピックルボール単体の話にとどまらない。ホテルにとっては宴会需要が減少するなかでの遊休スペース活用策であり、商業施設にとっては滞在時間を延ばすための「体験型テナント」の選択肢となっている。

The Picklrが対象とする施設形態に「小売・オフィス・軽工業スペース」が含まれている点は注目に値する。ピックルボールコートは天井高と一定の面積さえ確保できれば設置可能であり、用途変更のハードルが比較的低い。空きテナント問題を抱える地方商業施設にとっても、有力な転用候補となり得る。

The Picklrの展開予定地には東京・大阪だけでなく、福岡・北海道・沖縄・広島・宮城も含まれており、地方都市への波及も視野に入っている。

これからコートを探す人のための実用情報

施設 料金目安 予約方法 レンタル アクセス
品川プリンスホテル 8,000〜11,000円/50分 Web予約 パドル・シューズ各500円 品川駅徒歩2分
ルスツリゾート リゾート利用者向け 施設直接 あり 新千歳空港から車90分
東京タワー 要確認 Web予約 あり 赤羽橋駅徒歩5分
PICKLEBALL ONE 新橋 要確認 Web予約 あり 新橋駅徒歩3分
VIPクラブ東陽町 レッスン形式 Web予約 あり 東陽町駅徒歩圏

まとめ

日経アジアが報じた「ホテル・商業施設へのピックルボール導入」は、一過性のブームではなく、不動産・ホスピタリティ業界が本腰を入れた構造的な動きだ。品川プリンスホテルの宴会場転用、The Picklrの20施設計画、Sansanの異業種参入――それぞれの事業者が異なる動機でピックルボールに投資している事実が、この市場の奥行きを物語っている。

コート不足に悩んできたプレーヤーにとっては、Picklr Japan開業など相次ぐ新規施設の展開は朗報だ。ただし施設の増加がそのまま競技人口の底上げにつながるかは、料金設定と立地のバランスにかかっている。2026年後半に相次ぐ新規開業の動向を、引き続き追いかけていきたい。

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  • ピックルボールワンがアシックス・電通・三井不動産など5社連合を結成
  • ピックルボールワンが東京に20面以上の日本最大級フラッグシップコートを構想
  • チョコ工場跡27,000sqftが10面コートに――シアトル30面撤去計画と並走するThe Picklr開業

よくある質問

日本でピックルボールができるホテルはどこですか?

2026年5月時点では、品川プリンスホテル(東京)とルスツリゾート(北海道)が専用コートを備えています。新橋のPICKLEBALL ONE施設は上層階のメルキュール東京日比谷と連携しており、宿泊とセットでの利用が可能です。

東京都内のピックルボール専用コートは何カ所ありますか?

2026年4月にPicklr Japan(幕張・豊洲)が開業し、5月時点で常設専用コートが増えています。さらに、7月にはSansanピックルボールコート池袋の開業も予定されており、年内に急速に増える見込みです。

品川プリンスホテルのコートは初心者でも利用できますか?

パドルとシューズのレンタル(各500円)があり、手ぶらで利用できます。ただしコーチングサービスは併設されていないため、経験者と一緒に行くか、事前に基本ルールを覚えておくとスムーズです。

出典:

  • Nikkei Asia “Pickleball courts pop up in Japan hotels and malls”(2026年5月2日)
  • PR TIMES 品川プリンスホテル プレスリリース(2026年3月)
  • Sansan株式会社 プレスリリース(2026年1月28日)
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この記事を書いた人

小島 怜のアバター 小島 怜

ベトナム在住3年目のピックルボール愛好家です。高校時代はバドミントン部に所属し、シャトルを追う毎日を過ごしていました。現在はホーチミンの熱気の中、バドミントンの経験を活かしたスピーディーなボレーと、ピックルボール特有の戦略的な駆け引きにどっぷり浸かっています。現地のコート情報や、バドミントン経験者ならではの上達のコツなど、ベトナムのリアルなプレイ環境をゆるく発信していきます!

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