横浜市が9月24日、10月12日(月・祝)に新横浜公園で開く「スポーツの日イベント」の内容を発表した。9月から11月にかけて市内各所で展開される「YOKOHAMAスポーツ・レクリエーションフェスティバル2026」の中心となる一日で、ピックルボール体験はこの中の「スポーツクラブ3社 PRESENTS 感動!スポーツ体験」に組み込まれている。参加費は無料、事前申込は不要と告知されている。
ただしピックルボールは一日中ずっと打てるわけではなく、時間の決まった枠が合計6回あるだけだ。対象年齢も枠ごとに違う。パドルを握るつもりで行くなら、開催概要より先に時間割を押さえたほうがいい。

ピックルボール体験は6回の枠に分かれ、対象年齢も枠ごとに違う
スポーツクラブNASの枠は90分、中学生以上で各回30人
市のイベントページに掲載されたチラシによると、スポーツクラブNASが担当する枠は10時30分から12時までと、13時から14時30分までの2回。どちらも90分あり、対象は中学生以上、定員は各30人と書かれている。大人だけで行く人、中高生が自分で来る人はこちらになる。
ティップネスの枠は30分刻みで4回、子どもだけの参加も認めている
ティップネスが担当する枠は10時20分から12時50分までの間に30分ずつ4回ある。対象は「小学生と保護者」で、チラシには「子供だけ参加OK」「保護者が一緒に参加OK」と両方が明記されている。子どもだけでも、保護者が一緒に入っても構わないという書き方だ。定員は各20人。
会場はテニスコート、雨が降れば中止になる
ピックルボール体験の実施場所はどちらの枠も新横浜公園内のテニスコート。かけっこ教室や親子体操は日産フィールド小机で行われるので、場所が分かれている点に注意がいる。チラシには「イベントは、中止または変更になる場合があります」との注記もある。イベント全体の時間は午前10時から午後3時までで、市の告知には「雨天中止」と明記されている。
| 担当クラブ | 時間 | 対象 | 定員 |
|---|---|---|---|
| スポーツクラブNAS | 10:30-12:00 / 13:00-14:30 | 中学生以上 | 各30人 |
| ティップネス | 10:20-10:50 / 11:00-11:30 / 11:40-12:10 / 12:20-12:50 | 小学生と保護者 | 各20人 |
民間3社が入るが、ピックルボールを持つのは2社だけ
メガロスが受け持つのはテニス教室とかけっこ教室、親子体操
このブロックにはスポーツクラブメガロス、ティップネス、スポーツクラブNASの3社が並ぶ。ただし市が公開したプログラム一覧を見ると、メガロスの名前が入っているのはテニス教室、かけっこ教室(年長~低学年)、親子体操の3つで、ピックルボール体験の行にはNASとティップネスしか載っていない。NASはこのほかにかけっこ教室、親子ピラティス、ランニングクリニックも持っている。「3社がピックルボールを教える」と読むと、現場で探す相手を間違える。
3社はいずれも横浜市と連携協定を結んでいる
市の説明では、横浜市は3社のスポーツクラブとそれぞれ連携協定を結び、子ども・子育て世代の運動機会の創出やスポーツを通じた地域活性化に取り組んでいる。つまり当日だけの協賛出展ではなく、協定にもとづいた継続的な関係の中で枠が用意されている。プレスリリースの表現も「それぞれの強みを生かしたスポーツ体験プログラムを展開します」で、指導の委託や種目の運営受託とは書かれていない。民間クラブが自分たちの得意種目を持ち寄る形に近い。
主催は横浜市、公園を日常的に回しているのは別の共同事業体
共催と協力に名前が出ている団体
チラシの表記では、主催が横浜市、共催が公益財団法人横浜市スポーツ協会、協力が社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団(横浜ラポール)とNPO法人横浜市パラスポーツ指導者協議会。横浜DeNAベイスターズや横浜F・マリノスなど「横浜スポーツパートナーズ」の各チームは協力の位置づけで体験ブースを出す。会場となる新横浜公園そのものは、横浜市スポーツ協会・F・マリノススポーツクラブ・管理JV共同事業体が指定管理者として運営している。共催の横浜市スポーツ協会はこの共同事業体の構成員でもあり、主催の横浜市とは別の主体が日常の管理を担っている形だ。
申込が要る3つの枠のうち、2つは9月25日が期限
同じ日のイベントでも、事前申込が必要なものは別扱いになっている。ボッチャ交流大会は32チーム募集で参加費無料、申込は9月17日午後11時30分で終了した。託児サービス(午前9時30分~午後3時30分、6か月~未就学児、無料)は9月25日午後11時30分まで、新横浜公園相撲場の相撲体験教室(午後2時~3時、小学生以上、定員20名)も9月25日が申込の期限にあたる。この2つは本稿の時点ではまだ受け付けている。ピックルボールを含む「感動!スポーツ体験」は、この3つとは違って当日そのまま行ける枠だ。
ピックルボールは6日程8会場に入り、磯子では交流大会も開かれる
フェスティバル全体の日程表に何度も出てくる
このフェスティバルは10月12日だけで終わらない。9月から11月にかけて市内の体育館やプールでも「身近なスポーツイベント」が組まれており、チラシの実施一覧をたどるとピックルボールは複数の施設に入っている。磯子スポーツセンターでは10月10日に「ピックルボール交流大会」と「ピックルボール体験」が同じ日に並ぶ。
10月12日は新横浜公園以外に栄と南でも打てる
10月12日当日も、栄公会堂・栄スポーツセンターと南スポーツセンターにピックルボールの記載がある。新横浜公園まで出るのが遠い人は、自分の区の施設を先に確認したほうが早い場合がある。なお市のページでは10月18日の港南・戸塚・青葉の各スポーツセンターに【中止】と付いているので、行く前に施設ごとの最新情報を見ておきたい。
| 日程 | 施設 | チラシの記載 |
|---|---|---|
| 9月26日(土) | ウエインズたきがしら会館 | ピックルボール体験 |
| 10月10日(土) | 磯子スポーツセンター | ピックルボール交流大会、ピックルボール体験 |
| 10月12日(月・祝) | 新横浜公園 | ピックルボール体験(NAS/ティップネス) |
| 10月12日(月・祝) | 栄公会堂・栄スポーツセンター | ピックルボール体験 |
| 10月12日(月・祝) | 南スポーツセンター | ピックルボール |
| 10月24日(土) | 横浜国際プール | テニス&ピックルボール |
| 11月1日(日) | 金沢スポーツセンター | ピックルボール教室 |
| 11月3日(火・祝) | 港北スポーツセンター | ピックルボール体験会 |
持ち物と受付はどうなっているか
告知が書いている持ち物は飲料と動きやすい服装

市のページには参加にあたっての注意事項として、熱中症対策のため当日は飲料を持参すること、動きやすい服装で参加すること、当日撮影した写真が広報媒体に使われる可能性があることが並んでいる。パドルやボールの貸出については、プレスリリース、市のイベントページ、3社のチラシのいずれにも記載がない。手ぶらで行けると決めつけず、自分のパドルがあるなら持っていくか、運営事務局(045-934-5465、土日祝を除く平日9時~17時)に電話で聞いてから出るのが確実だ。
定員は全枠を足しても140人分しかない
各30人・各20人という定員を単純に足すと、ピックルボールの枠は1日で140人分。一方、当日どう受け付けるのか、先着なのかどうかは告知の中に書かれていない。会場に着いたらまずテニスコートの受付に寄って、次の枠に入れるかを確認しておきたい。
9月の新横浜公園は大雨と台風で何度も止まっている
新横浜公園の公式サイトには、9月上旬の大雨と9月中旬以降の台風25号の影響で園内施設の一部を閉鎖・再開したという告知が繰り返し出ている。屋外のテニスコートを使う以上、10月12日も天候の影響を受けやすい。市の告知にある「雨天中止」は、当日朝に公園側の情報を見てから家を出る理由になる。
30分の枠と90分の枠では、どこまで進めるか
駒ヶ根では2時間で試合形式まで進んでいた
長野県駒ヶ根市で開かれた体験会では、3歳から87歳までの約40人が集まり、2時間のうちに試合形式まで進んでいる。90分でどこまで進むかは書かれていないが、2時間で試合形式に届いた例があるなら、ラリーまでは十分に手が届く長さだと見ておける。一方、ティップネスの30分枠は親子でボールに触れてみる時間で、そこから先に進みたければ別の機会を探すことになる。
自治体主催の無料体験は、すでに各地で入口になっている
山梨県韮崎市もスポーツフェスタの中でピックルボールを無料体験として組み込んでいるし、大阪では関西大の堺キャンパスが堺市民向けに体験会と講習会を開いている。公共施設や大学が入口をつくり、続ける場所は民間のクラブやサークルが受ける、という分業が各地で生まれつつある。横浜では入口の側に民間クラブが入っているが、この3社が自社の施設でピックルボールを続けて提供しているかどうかは、今回の告知からは分からない。
体験のあとに続ける場所を、その場で聞いてしまう
体験だけで終わらせたくないなら、当日コートにいるNASやティップネスのスタッフに「このあと横浜のどこで打てるか」を直接聞くのが早い。まずは10月12日の時間割を書き写し、NASの90分枠とティップネスの30分枠のどちらに入るかを決めておきたい。年齢の条件が違うので、家族で行くなら誰がどの枠かまで決めておくと当日の動きが変わる。
参照した情報:横浜市プレスリリース(2026年9月24日)/横浜市「YOKOHAMAスポーツ・レクリエーションフェスティバル2026」/スポーツクラブ3社PRESENTS「感動!スポーツ体験」チラシ/同フェスティバル チラシ(全体版)/新横浜公園(日産スタジアム)公式サイト

