総合スポーツ用品大手のミズノが、ピックルボール用パドルを2026年5月18日に米国で発売した。USAピックルボール公認の5モデルを3シリーズで展開し、テニスやランニングで培った素材技術を競技用パドルに持ち込む。国内では日本ピックルボール協会との普及パートナー契約のもと、全国の運営施設で体験会を広げており、老舗メーカーが本格参戦する構図が見えてきた。
米国で5モデルを一斉投入
ミズノが米国で売り出したパドルは、USAピックルボール公認の5モデル。スピード重視の「Acrospeed(アクロスピード)」、コントロール寄りの「Acrostrike(アクロストライク)」、そしてエントリー層向けの「CALIBER(キャリバー)」という3つのシリーズで構成されている。
同じシリーズ内でも形状を変えた「SX」「LX」を用意し、プレースタイルに合わせて選べるようにした。スクエア形状で打点を広く取るタイプと、先端を細くして振り抜きを優先するタイプを揃える設計だ。
3シリーズの仕様を整理
各シリーズはコア(中材)とフェース(打球面)の素材、厚みが異なる。厚みはスイートスポットの広さと打球感に直結するため、選ぶ際の目安になる。
| シリーズ | 厚み | フェース素材 | 狙い |
|---|---|---|---|
| Acrospeed(SX/LX) | 12.2mm | グラファイト複合 | スピード・操作性 |
| Acrostrike(SX/LX) | 15.2mm | カーボン複合 | コントロール・安定性 |
| CALIBER | 15.2mm | ガラス繊維+樹脂 | 入門・扱いやすさ |
コアはいずれもポリプロピレンハニカム(CALIBERはポリプロピレン)を採用。薄い12.2mmモデルは球離れが速く攻撃的なプレーに、厚い15.2mmモデルは面が安定しやすくミスを抑えたいプレーヤーに向く。
米国販売価格は未公表
米国での発売は2026年5月18日。一方で、各モデルの米ドル価格は今回の発表時点では公開されていない。日本国内の販売時期・価格・取扱店舗についても、ミズノからの正式な続報を待つ段階にある。
国内は協会パートナーで地ならし
製品投入に先立ち、ミズノは2025年10月に日本ピックルボール協会と普及パートナー契約を結んでいる。契約期間は2025年10月1日から2026年9月30日までの1年間。自社が指定管理する運動施設を活用し、個人参加型の体験会やレベル別講習、大会プログラムを展開してきた。
2025年10月時点で、全国およそ30か所の施設でピックルボールがプレーできる状態を整えた。用具の発売前から「触れる場所」を増やしておく動きは、新規プレーヤーの裾野を広げるうえで効いてくる。
老舗参戦が市場に与える意味
これまで国内のパドル市場は海外専業ブランドが主導してきた。そこへ品質管理と販売網を持つ総合メーカーが加わることで、初心者が安心して手に取れる選択肢が増える。
体験施設の整備とパドルの自社供給が噛み合えば、「やってみる→道具を買う」という導線が一社の中で完結する。用具メーカーの参入は、競技人口の伸びを実需に変える後押しになりそうだ。
まとめ
ミズノは2026年5月18日、米国でピックルボール用パドル5モデルを発売した。国内では協会との普及契約と体験会を土台に、用具供給を重ねていく構えだ。日本での販売価格や時期は今後の発表を確認したい。
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