山口県美祢市の秋吉台で、ピックルボールの大会と地域マルシェを組み合わせた2日間のイベントが開かれる。みんなの経済新聞が2026年9月15日に伝えたところによると、名称は「Pickleball秋吉台CUP&秋吉台こもれびマルシェ」。会期は10月31日と11月1日で、会場はカルスト台地のふもとにある秋吉台家族旅行村だ。主催する美祢市ピックルボール協会は、大会に地元の飲食・雑貨の出店を重ね、地域を盛り上げる集客の場にしたいとしている。競技を観光や地元経済に結びつける地方の動きとして、見ておきたい催しだ。
大会とマルシェを重ねた2日間
この催しの特徴は、競技の大会と物販・飲食のマルシェを同じ会場で並走させる点にある。併催のマルシェには各日20店舗以上が出店し、開催時間は10時から16時まで。プレーヤーだけでなく、観戦や買い物が目的の来場者も楽しめる構成だ。無料の体験枠も用意され、初めての人がその場でパドルを握れる。競技のコアなファンと、たまたま立ち寄った家族連れの双方を取り込む設計になっている。大会を「見る・買う・食べる」体験でくるむことで、来場の理由を一つに絞らないところに工夫がある。
秋吉台の地形を映したクラス分け
大会は各日3つのクラスで争われ、その名前が土地柄をよく表している。「カルスト」「ウバーレ」「ドリーネ」は、いずれも石灰岩台地の地形を指す言葉だ。秋吉台は日本を代表するカルスト台地で、くぼ地のドリーネや、それらがつながったウバーレが点在する。クラス名に地元の地形用語を当てることで、大会そのものが秋吉台という場所の物語をまとう。競技のレベル分けを地域の個性と結びつけるこうした演出は、参加者に「ここでしか出られない大会」という感覚を与える。
大会・マルシェの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | Pickleball秋吉台CUP&秋吉台こもれびマルシェ |
| 会期 | 2026年10月31日・11月1日(2日間) |
| 会場 | 秋吉台家族旅行村(美祢市秋芳町秋吉) |
| 主催 | 美祢市ピックルボール協会(三善庸平会長) |
| クラス | 各日3クラス(カルスト・ウバーレ・ドリーネ) |
| 参加枠 | 各日32組(カルスト8・ウバーレ12・ドリーネ12) |
| 参加費 | 1人4,500円(ペア9,000円) |
| 締切 | 10月17日(先着順) |
| 出店 | 各日20店舗以上/10:00〜16:00 |
参加枠は各日32組で、カルスト8組、ウバーレ12組、ドリーネ12組に分かれる。参加費は1人4,500円、ペアで9,000円。申し込みは10月17日締切の先着順のため、出場を狙う組は早めの手続きが安全だ。
地元20店超が並ぶ集客の狙い
主催の美祢市ピックルボール協会は、地元を中心とした飲食店や雑貨店に出店してもらい、地域を盛り上げる集客イベントにしたいと説明している。大会の参加費は運営に充てられるのが一般的で、それだけでは地元の店に直接お金は落ちにくい。しかし20店舗以上のマルシェが並べば、来場者の飲食や買い物の消費が地域の店に回る。競技で人を集め、その人流を地元の売上につなげる。スポーツの大会単体では生まれにくい地域への波及を、出店を重ねる設計で引き出そうとする試みだ。地方の協会が自ら地域振興の担い手になっている点も、この催しの持ち味だ。
体験と物販で外縁を広げる催し
競技を核にしつつ、体験や物販で外縁を広げる「フェス型」の催しは各地で増えている。北海道のルスツリゾートでは公認コートを使ったフェスが企画され、夜には光るボールでのプレーなど競技以外の楽しみが盛り込まれた。秋吉台の大会も、無料体験とマルシェで競技外の来場者を取り込む点で発想が近い。違いは、秋吉台が観光地の集客力とカルスト台地という景観を土台にしていることだ。ルスツの公認コートで開かれる10月のフェスと並べると、地域の資源をどう競技に重ねるかで催しの色が変わることがわかる。
自治体イベントとの接点
秋吉台の大会は協会主導だが、地域の催しに競技を組み込む点では自治体の動きとも重なる。山梨県韮崎市はスポーツフェスタの一枠にピックルボールの無料体験を入れ、住民の入口をつくった。イベントに競技を差し込めば、これまで縁のなかった層が偶然出合う。秋吉台のマルシェも、買い物ついでに体験枠へ立ち寄る来場者を想定しているはずだ。韮崎市がフェスタで無料体験を設けた事例と合わせると、地域イベントが競技の裾野を広げる回路になっていることが見えてくる。
訪れる人・出たい人へのメモ
大会に出たい人は、各日32組・10月17日締切の先着順という条件を早めに押さえておきたい。参加費は1人4,500円、ペア9,000円で、クラスは技量に合わせて選べる。観戦や買い物だけでも楽しめるのがこの催しの強みで、10時から16時のあいだにマルシェの20店超を回りつつ、無料体験でパドルを握ってみる回り方が向く。会場の秋吉台家族旅行村は観光地の一角にあるため、秋の行楽と組み合わせやすい。詳しい申し込み方法は主催の美祢市ピックルボール協会の案内で確認するのが確実だ。

