群馬県桐生市と隣のみどり市で、この地域では初めてとなるピックルボールのサークルが立ち上がった。名称は「桐生みどりピックルボールクラブ(KMPC)」。代表は桐生市梅田町四丁目でアウトドアスタイルコンビニ「田中商店」を営む貝之瀬賢人さん(36)で、拠点は桐生市民体育館。初回の練習会に集まったのは30〜60代の男女10人、全員が初心者だった。桐生タイムスが2026年9月19日に報じた。自治体や競技団体が旗を振ったのではなく、一人の商店主が友人に声をかけ、店のSNSで人を募って始まっている。
渡米した商店主が、都内での体験から地元開始を決めた
貝之瀬さんがピックルボールを知ったのは、2026年2月に仕事で渡米したときだった。現地での人気に驚き、帰国後の6月に都内で初めてプレーして「地元でやりたい」と思い立ったという。9月の初練習会までの時間を数えると、知ってから7か月、自分で打ってから3か月である。
ピックルボールはバドミントンと同じ広さのコートを使い、表面に穴の開いたプラスチック製の球を、卓球のラケットに似た専用のパドルでテニスのように打ち合う。桐生タイムスは、テニスよりコートが狭く空気抵抗で球の速度が落ちやすいことから、体力や経験に関係なく楽しめる生涯スポーツとして注目されている、と伝えている。
初回は10人全員が初心者で、その日が初対面だった
初回の練習会は、参加者同士がその日はじめて顔を合わせる組み合わせが多かった。そのため、あいさつ代わりに球を打ち合うところから始め、およそ3時間をコートで過ごしている。
練習が終わったあと、参加者から「またやりたい」という声がそろった。その場で桐生・みどり両市初のサークルを立ち上げようという話にまとまり、「桐生みどりピックルボールクラブ(KMPC)」という名称と、貝之瀬さんを代表者とすることまで決めている。
貝之瀬さんは「いい雰囲気で初練習ができてよかった。継続して楽しめる場ができてうれしい。新しいスポーツなので取っつきやすい。みんなが初心者。だから楽しい。興味がある人はぜひ一緒に始めませんか」と、サークル加入と練習会への参加を呼びかけている。
今後の練習会は、公表されている2回とも平日に設定
KMPCの今後の練習会は、9月30日が午後2時から午後5時まで、10月20日が午後6時から午後9時までの予定。会場はいずれも桐生市民体育館で、参加費は1回500円である。サークルへの加入、練習会の申し込みと問い合わせは代表の貝之瀬さんが受け付けており、連絡先は桐生タイムスの記事に記載されている。
この2つの日付は、9月30日が水曜の午後、10月20日が火曜の夜で、どちらも平日にあたる。公表されているのはこの2回までで、その先の日程は出ていない。
9月の各地の催しと比べると、参加費の位置づけが異なる
ピックルボールに触れる催しは、この9月に各地で開かれた。当サイトで取り上げた3件を、主催と条件まで含めて並べる。
| 場所・主催 | 日程と内容 | Entry Fee |
|---|---|---|
| 見附市総合体育館(新潟)/運営に地域団体「ピックルボール新潟002」が協力 | 9月22日 ゲーム会(定員8名) 9月23日 練習会(定員16名) |
500 yen 300 yen |
| 相模原市立北総合体育館(神奈川)/主催者は記事に明記なし | 9月21日 体験会(定員12名、10歳以上、小学生は保護者同伴) | 300 yen |
| 六戸町総合体育館(青森)/六戸町教育委員会 教育課スポーツ係 | 9月14日・28日の平日夜 無料体験会(町内在住または町内勤務者) | Free |
この並びで目につくのは、同じ体育館の同じ告知の中でも金額が分かれている点だ。見附は練習会が300円、前日のゲーム会が500円だった。六戸は町の部署が主催して無料だが、参加できるのは町内在住か町内勤務の人に限られる。相模原は300円で、7月にも同種の回を開いている。
KMPCの500円は、見附のゲーム会と同じ金額で、この3件の中では高いほうにあたる。ただし運営の担い手も参加条件も回ごとに違うため、料金だけを横に置いても比べたことにはならない。なお六戸の回と桐生の10月20日は、どちらも平日の夜に置かれている。
桐生・みどり初のサークルは、「10人の集まりが先」という順序で成立した
桐生市の人口は約9万8千人、みどり市は約4万7千人で、合わせて約14万5千人になる(いずれも2026年8月末の住民基本台帳)。桐生タイムスは、日本でも競技人口が急増し東京都心などに多くのコートが開設されていると伝えているが、桐生・みどり両市で継続的に集まるサークルは、KMPCが最初になる。
場のつくり方には順番の違いがある。愛知県半田市の例では、テニスクラブを運営してきた株式会社MARINEが屋外のマットコートと室内コートを構え、レンタルコート、スクール、体験会、大会までを一つの拠点でまかなう形を取った。設備が先にある。桐生は順番が逆で、体育館を借りる10人の集まりが先にできた。
