米国のプロツアー「PPA Veolia Arizona Open」(ヴェオリア・アリゾナ・オープン/米アリゾナ州メサ)の男子ダブルスで、第15シードのニコ・アセベド(Nicolas Acevedo)/船水雄太組が準優勝した。現地時間9月20日の決勝は第2シードのアンドレイ・ダエスク/クリスチャン・アルション組に7-11、11-7、13-15。5試合を勝ち抜いて立った決勝で、最終ゲームを競い合いのまま落とした。青森県出身の32歳は、その最終ゲームについて「マッチポイントを迎えながら、勝ちきることができず、本当に悔しい思いをしています」とコメントを出している。
決勝は2ゲーム先取、91分の3ゲームを13-15で落とした
決勝のスコアは、アセベド/船水組から見て第1ゲームが7-11、第2ゲームが11-7、第3ゲームが13-15だった。pickleball.comは試合時間を91分と伝えている。最終ゲームは2点差がつかないまま13-15まで続き、ダエスク/アルション組が押し返して決着した。pickleball.comは、この最終ゲームでアセベド/船水組に7度のチャンピオンシップポイントがあったと記している。
同メディアによると、この日のチャンピオンシップ・サンデーは、従来の5ゲームマッチ(3ゲーム先取)ではなく、全試合が3ゲームマッチ(2ゲーム先取)で行われた。落とせるゲームは2つから1つに減る。5つの決勝のうち3つが最終ゲームまで進み、男子ダブルスもその1つだった。
準々決勝から決勝まで、3試合すべてが最終ゲームまで続いた
準々決勝は第9シードのケイシー・ダイヤモンド/タイソン・マガフィン組に11-6、10-12、12-10。準決勝は第3シードのCJ・クリンガー/カムデン・チャフィン組に第1ゲームを6-11で落としてから、13-11、12-10で逆転した。1ゲーム11点・2点差勝ちの形式で、この3試合の9ゲームのうち5ゲームが11点では決まらず、2点差がつくまで続いている(準々決勝の10-12と12-10、準決勝の13-11と12-10、決勝の13-15)。
その前のラウンド16で、第1シードのベン・ジョンズ/フェデリコ・スタクスルド組を11-4、11-5で退けた試合は、34分で終わった一戦として既報のとおりだ。競り合いらしい競り合いがなかったその試合と、そこから先の3試合の中身は対照的だった。pickleball.comは、アセベド/船水組が第1シードと第3シードをともに破って決勝に進んだ点を挙げ、このペアとしては米国本土でのPPAツアー初の決勝だったと書いている。
| Round | 相手(シード) | 勝敗 | ゲームスコア |
|---|---|---|---|
| 1回戦(R64) | Miles Hoover/Jaxon Madsen | 2-1で勝利 | 11-9、7-11、11-4 |
| 2回戦(R32) | Erik Pailet/Nick Black | 2-0で勝利 | 11-3、11-5 |
| 3回戦(R16) | ベン・ジョンズ/フェデリコ・スタクスルド(第1シード) | 2-0で勝利 | 11-4、11-5 |
| Quarterfinals | ケイシー・ダイヤモンド/タイソン・マガフィン(第9シード) | 2-1で勝利 | 11-6、10-12、12-10 |
| Semifinals | CJ・クリンガー/カムデン・チャフィン(第3シード) | 2-1で勝利 | 6-11、13-11、12-10 |
| Final | アンドレイ・ダエスク/クリスチャン・アルション(第2シード) | 1-2で敗戦 | 7-11、11-7、13-15 |
スコアはAAS Managementのリリースに記載された数字をそのまま並べた。船水組が第15シードだった一方、勝ち上がりで当たった相手は第1、第9、第3、第2シードと続いている。
ダエスク/アルション組がメサで2度目、ペアとして4度目の優勝
pickleball.comによれば、この優勝はダエスク/アルション組にとってペアとして通算4度目のタイトルで、メサでは2度目になる。同メディアは別の記事で、アルションを左サイド、ダエスクを右サイドへ入れ替える変更を取り上げ、2人が前戦のノースカロライナから始めたその配置をアリゾナに持ち込んだと報じている。同じ日のミックスダブルスでは、ベン・ジョンズがアナ・リー・ウォーターズと組んで金を取り、PPAツアーでのミックスダブルス通算80個目のタイトルとともに、少なくとも1つの金メダルを獲得したPPA大会を58大会連続に伸ばしている。
船水の次は11月13日のMLPアジア開幕、12月はベン・ジョンズと組む
今季の船水は、5月に米PPAツアーの「PPA 500 San Clemente」で初優勝し、7月には「PPA ASIA 500 Sansan TOKYO OPEN」を制している。そこに9月のアリゾナでの銀メダルが加わった。世界共通レーティング「DUPR」の男子ダブルスでは、日本人男子として初めて世界25位を記録している。
リリースが示した次の予定は2つある。1つは11月13日に東京で開幕するチーム対抗リーグ「MLPアジア」で、船水はTEAM TOKYOのキャプテンとして開幕戦に出場する予定だ。このリーグの初ドラフトと6チームの主将の顔ぶれは、入札方式のドラフトでTeam Tokyoが発足した経緯としてまとめている。もう1つは有明コロシアムで開かれる「PPA Asia 125 PJ TOKYO Challenger 2026」で、リリースは船水の出場日程を12月7日から9日としている。賞金・賞品総額1500万円以上、コート60面で組まれる大会の全体像は別記事で扱った。12月の男子ダブルスは、9月のラウンド16で破ったベン・ジョンズとの特別ペアで臨む予定だ。
