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46歳で選手を目指す優木まおみ、マレーシアで沼ったピックルボール

2026 9/07
Trends News
2026年9月7日
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タレントの優木まおみさんが、46歳で競技者を目指すと明かした。女性誌LEEのインタビュー(2026年9月6日配信)で語ったもので、生活の拠点をマレーシアへ移した先で握ったパドルに、遊びの域を超えてのめり込んでいる。40代半ばで生活の形を変えた人が、そこで見つけた一本のラケットに本気になる。芸能人の趣味話としてより、同じ年代でコートに立つ日本の愛好者に近い話として読める。

TOC

46歳で選手を目指すと明かしたLEEのインタビュー

優木さんは1980年佐賀県生まれ。2児の母で、2025年に娘2人を連れてマレーシアへ移り、現地での暮らしをLEEwebの連載につづってきた。夫は日本に残り、教育を軸にした二拠点の生活を選んだ。その連載の延長線上で語られたのが、ピックルボールへの傾倒だった。

本人の言葉は控えめではない。趣味として始めたものが、いつのまにか大会出場という目標に変わっている。「本気で大会出場を目指すようになるまでドハマりしていました」。46歳という年齢を、始めない理由ではなく、始めた事実の側に置いている点にこの話の芯がある。

マレーシアで握ったパドル、忘れられない打球音

入り口は音だった。「パドルでボールを打ったときの爽快感に魅了されました。『バコーン!』っていう気持ちのいい音がして」。穴の開いた樹脂ボールをパドルで弾く感触を、本人は羽子板になぞらえて説明する。テニス・卓球・バドミントンの要素を混ぜた米国発の競技だが、道具の重さもコートの広さも抑えられ、初めて握った日から球が返る。その一発目の手応えが、次の一本を呼んだ。

「『また打ちたい』『もう一回あの感覚を味わいたい』と思うようになって」と、優木さんはのめり込んだ過程を振り返る。ルールの理屈より先に体が動く。この入りやすさは、運動から遠ざかっていた大人がコートに戻る足がかりになる。

週8で打ち、体が引き締まった

熱の入り方は練習量に表れている。「仕事や子どものことで練習できない日・時間以外はもうすべてピックル!」。本人は頻度を「週8でやってます」と表現する。週の日数を超える言い回しは、朝と夕方で二度コートに立つ日がある、という意味だろう。

体の変化も具体的だ。「ピックルボールを始めてから体重がめちゃめちゃ落ちて。体が引き締まって」。ダイエットを目的に始めたわけではなく、打ち返す動きを繰り返すうちに結果がついてきた。左右の切り返し、前後の詰めと下がり、ネット際の細かい打ち分け。短い距離で止まっては動くこの反復が、中年期の運動として体に効く。

大会出場、視界に入った日本代表

目標は趣味の上達にとどまらない。優木さんは大会出場を掲げ、その先に日本代表という言葉も口にしている。ピックルボールは2032年のブリスベン五輪で採用を目指す動きがあり、競技としての入り口がまだ整いきっていない。裏を返せば、いま始めた人が代表の椅子を現実的に狙える珍しい局面にある。

46歳から代表を目指すという設定は、他の多くのスポーツでは成り立たない。競技人口が薄く、上位層がまだ固まっていない今だからこそ、後発の挑戦者に隙間が開いている。優木さんの宣言は、その隙間を言葉にしたものでもある。

40〜50代の女性がコートに増えている

優木さんの熱中は、彼女ひとりの話に閉じない。ピックルボールは走り込む量が少なく、膝や腰への負担がテニスより軽い。パドルもボールも軽く、身長や腕力の差がスコアを一方的に決めにくい。この設計が、運動の再開に踏み出しにくかった40〜50代の女性を引き寄せている。

子育てや仕事の合間に、短時間でも汗をかける。相手を選ばずダブルスで打ち合える。優木さんが語る「ただただ楽しい」という感覚は、勝ち負けの前に体を動かす喜びが立っていることを示す。競技の門はスポーツ経験の有無で閉じていない。

中年からの競技転向で結果を残す先例

年齢を重ねてからの参入が結果に結びつく例は、すでに日本人選手が示している。元テニス全日本王者の藤原里華さんは44歳でピックルボールに移り、国内外の決勝の舞台に立ってきた。東京オープンでは5-10の劣勢から7ポイントを連取して金を取り、深センの国際大会でも女子決勝で銀に食い込んだ。44歳の藤原里華さんが東京オープンで見せた大逆転は、40代の転向組が上位で戦えることの証拠だ。

ラケット競技で培った打球感やコートの読みは、パドルの上でそのまま生きる。優木さんが握ったのはテニスの延長にある道具でもあり、過去の運動経験が眠ったまま終わらない。中年からの再スタートが、遅れではなく蓄積の解凍になる。

テニス経験者が持つ余白と、日本の競技人口

母数の面でも余地は大きい。国内の推計では、テニス経験者の7割以上がピックルボールに関心を示す一方、実際の競技人口は市場規模に対してまだ小さい。テニス経験者の72.5%が関心を持ち、33万人市場に36倍の余白があるという数字は、優木さんのような転向が例外ではなく、これから続く流れの先頭にあることを示す。

優木さん自身、日本での広がりに言葉を割いている。「もっと競技人口が増えて施設も増えていけば、日本でも『ちょっと時間があるからピックルボールをしよう』と思えるくらい身近なスポーツになっていく」。海外で火がついた人が、母国の裾野を気にかける。この視点は、施設の少なさが最大の壁である日本の現状を突いている。

同世代の愛好者が踏み出せる入口

優木さんの話は、遠くの有名人の武勇伝ではなく、身近な一歩の後押しになる。始めるのに必要なのは体力の貯金でも若さでもなく、一度パドルを握る機会だ。自治体が用意する無料の常設コートや、初心者向けの体験会が各地で増え、道具を持たずに手ぶらで打てる場所が広がっている。茅ヶ崎市が予約不要の無料コートを設けたように、行政が入口を整える動きも出てきた。

40代、50代で運動から離れていた人ほど、最初の一発の手応えが記憶に残りやすい。優木さんが「バコーン」と表した音は、同世代がコートで自分の手のひらに感じ得るものだ。始める理由を年齢に求めない姿勢が、そのまま次に握る人への合図になる。

施設事業者が読み取れる需要の輪郭

コートを運営する側から見ると、優木さんの熱中は需要の形をなぞっている。週8で通う中年層は、平日日中の時間帯を埋める顧客であり、テニススクールが取りこぼしていた層と重なる。膝への負担が軽く長く続けられるため、退会率も抑えやすい。短時間で満足度が高い運動は、託児や隙間時間の需要とも噛み合う。

有名人の一言が競技を押し上げる局面で、施設側に問われるのは受け皿の準備だ。初めて握る大人が二度目に来たくなる導線、道具を貸し出す仕組み、経験の有無で気後れさせない場づくり。優木さんが語った「身近なスポーツ」への距離は、コートの数と入口の設計でどこまでも縮められる。彼女の46歳の宣言は、同世代の背中と、事業者の商機を同時に照らしている。


Sources

LEE「“46歳から選手を目指す”優木まおみさんに聞いた!今話題の『ピックルボール』の魅力とは?」
LEE 連載「優木まおみさん『マレーシア暮らし、人生の余白』」
サンケイスポーツ「優木まおみが将来の五輪有力競技・ピックルボールに沼る『羽子板みたい』日本での普及も目指す」
AERA DIGITAL「優木まおみ、娘2人とマレーシア教育移住10カ月」

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Pickleball Malaysia 優木まおみ 女性スポーツ 競技転向
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小島 怜's avatar Rei Kojima

I'm a pickleball enthusiast in my third year living in Vietnam. In high school I was on the badminton team, spending every day chasing the shuttle. Now, amid the buzz of Ho Chi Minh City, I'm fully immersed in the speedy volleys my badminton background enables and the strategic mind games unique to pickleball. I'll casually share the real playing scene in Vietnam—local court info and improvement tips that only a former badminton player would know!

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