【新製品】JOOLA Kosmos Pro V 登場──初のハイブリッド型パドルの性能を徹底解説

目次

JOOLA初のハイブリッド型パドル「Kosmos」とは

JOOLAが2026年3月にリリースしたKosmos Pro Vは、同社初の市販ハイブリッド型ピックルボールパドルだ。既存の人気モデルPerseus(ペルセウス)Scorpius(スコーピウス)の形状を融合させた新シェイプで、「究極の万能パドル」をコンセプトに開発された。

プロツアーではフェデリコ・スタクスルド(Federico Staksrud)とタイソン・マクギフィン(Tyson McGuffin)がシグネチャーモデルとして使用しており、PPAツアーの実戦で即座にその性能が試されている。

スペック詳細──フラットトップの意図

Kosmos Pro V の基本スペックは以下の通り。

項目 数値
長さ 16.3インチ
7.7インチ
厚さ 14mm / 16mm の2種
コア Gen 3 Propulsion Core
フレーム KineticFrame

注目すべきはフラットトップの採用だ。他社のハイブリッドパドルの多くがカーブドトップを採用する中、JOOLAはフラットトップを選択した。同社のエンジニアによると、フラットトップは「安定性とフォーギブネス(許容性)を高める」ためだという。マニューバビリティ(操作性)はカーブドトップに譲るが、打球の安定感を重視した設計思想がうかがえる。

パドルサイズは承認規格の上限をフルに使い切っており、ハイブリッド型ならではの広いヒッティングエリアを確保している。

KineticFrame技術──従来パドルとの決定的な違い

Pro V シリーズ全モデルに搭載されたKineticFrameは、インパクト時にフレームがたわんで復元する設計だ。従来のパドルが「ダイビングボード」のようにネック部分で屈曲するのに対し、KineticFrameではパドルヘッドが元の位置と平行に移動する

この挙動により、打球の射出角度が一定になりやすく、再現性の高いショットコントロールが実現される。特にディンクやドロップショットでは、ドウェルタイム(ボールとの接触時間)が長くなり、ショットシェイピングの自由度が増すという。

16mmと14mm──どちらを選ぶべきか

Kosmos Pro V は16mmと14mmの2厚展開だ。用途別の使い分けを整理する。

  • 16mm:ドウェルタイムが長く、柔らかい打感。ディンクやドロップなどのソフトゲームを重視するプレーヤー向け
  • 14mm:ポップ感があり、ハンズバトル(ネット際の高速ラリー)で優位に立てる。攻撃的なスタイルのプレーヤー向け

レビューサイトの評価では、16mm版の性能スコアはドライブ/サーブ 9/10、ディンク/ドロップ 9.5/10、リセット 9.5/10、フリック/スピードアップ 10/10と、全方位で高い評価を得ている。一方で「トップパワーパドルと比較すると生のパワーはやや控えめ」との指摘もあり、パワー一辺倒ではなくオールラウンド志向であることが分かる。

プロの使用感──スタクスルドとマクギフィン

スタクスルドは今季PPAツアーでKosmos Pro Vを実戦投入し、PPA Sacramento Openでも男子シングルス第2シードとして出場している。長身を活かしたパワーショットに加え、KineticFrameの安定性がネット際でのタッチを支えている。

マクギフィンはPPAツアー通算複数回の優勝経験を持つベテランで、Persesus型からKosmosへの移行をスムーズに行ったと伝えられている。

ハイブリッド型パドルのトレンドと競合

ハイブリッド型パドルは2025年後半から急速にトレンド化しており、Selkirk、CRBN、Electrumなど複数ブランドが参入している。JOOLAが後発でありながら注目される理由は、Gen 3 Propulsion Core と KineticFrame という独自技術の組み合わせにある。

なお、JOOLAは現在Propulsionコア技術に関する特許侵害訴訟を11ブランドに対して提起しており、パドル市場の技術競争は法廷にまで及んでいる。この訴訟の行方がハイブリッドパドル市場全体に波及する可能性もある。

日本での入手方法

JOOLAのパドルは国内正規代理店および一部のオンラインショップで取り扱いがある。Kosmos Pro V の日本国内での販売開始時期は正式発表されていないが、2026年のパドルトレンドを見ても海外新モデルの国内流通は加速傾向にあり、近い時期に入手可能になると見られる。

購入前に知っておきたいポイント

KineticFrame技術は独特のフレーム挙動を持つため、従来のパドルからの移行には調整期間が必要だ。特に硬めのポリマーコアパドルから乗り換えるプレーヤーは、打感の違いに慣れるまで数セッションを見込んでおきたい。高い技術レベルのプレーヤーほど、微調整を加えることで性能を引き出せる設計になっている。

まとめ

JOOLA Kosmos Pro V は、ハイブリッド型パドル市場にJOOLAが満を持して投入した意欲作だ。Perseus とScorpius の良いとこ取りをした形状に、KineticFrame と Gen 3 Propulsion Core の独自技術を搭載。パワーとコントロールの両立を目指すプレーヤーにとって、有力な選択肢になる。

FAQ

Q. JOOLA Kosmos Pro V の16mmと14mmはどちらがおすすめですか?

A. ソフトゲーム(ディンク・ドロップ)重視なら16mm、ネット際のハンズバトルや攻撃的スタイルなら14mmが向いています。オールラウンドに使いたい方は16mmから試すのが無難です。

Q. KineticFrameとは何ですか?

A. JOOLA Pro Vシリーズ搭載のフレーム技術です。インパクト時にパドルヘッドが平行移動するようにたわみ、打球の射出角度が安定します。ドウェルタイムの延長により、繊細なショットコントロールが可能になります。

Q. 他のハイブリッド型パドルとの違いは?

A. 最大の違いはフラットトップの採用です。他社のハイブリッドはカーブドトップが多い中、JOOLAは安定性とフォーギブネスを優先してフラットトップを選択しています。Gen 3 Propulsion Core との組み合わせも独自の強みです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ベトナム在住3年目のピックルボール愛好家です。高校時代はバドミントン部に所属し、シャトルを追う毎日を過ごしていました。現在はホーチミンの熱気の中、バドミントンの経験を活かしたスピーディーなボレーと、ピックルボール特有の戦略的な駆け引きにどっぷり浸かっています。現地のコート情報や、バドミントン経験者ならではの上達のコツなど、ベトナムのリアルなプレイ環境をゆるく発信していきます!

目次