東京都財務局が2026年9月25日、都庁の足元にある都民広場で「ピックルボール チャレンジデイズin都庁」を開くと発表した。会期は10月と11月の12日間で、時間はいずれも11時から15時まで。参加費は無料で、事前申込もいらない。公認コーチから30分の指導を受けられる体験プログラムが1日7回あり、1回に入れるのは4人だけだ。会場は東京都新宿区西新宿二丁目8番1号、都民広場のステージである。
ただし打ちたい人にとって、この12日間は単純な追い風ではない。都民広場のステージはもともと通年でピックルボールに無料開放されている場所で、イベント期間中はその通常開放が止まる。都の報道発表と財務局の3ページを並べて読むと、そこが見えてくる。
整理券の受付は11時から、パドルを握れるのは11時半以降
報道発表と財務局のイベントページでは、時間の書き方の粒度が違う。細かいほうを取ると、11時から11時半までは講師2名によるデモンストレーションで、体験プログラムが動き出すのは11時半からだ。ゲームコーナーと展示スペース・写真撮影ブースは11時から15時まで通しで開いている。
| Hours | Details |
|---|---|
| 11:00 | 体験プログラムの整理券受付開始(会場受付) |
| 11:00〜11:30 | 講師2名によるデモンストレーション |
| 11:30〜15:00 | 体験プログラム(1回30分・1日7回・4人/回) |
| 11:00〜15:00 | ゲームコーナー(的当て・玉入れ合戦) |
| 11:00〜15:00 | 展示スペース・写真撮影ブース |
1回4人なので1日の上限は28人
11時半から15時までは210分あり、30分を7回でちょうど埋まる。休みを挟まずに回す組み方だ。1回の参加可能人数は4人なので、単純に掛けると1日28人、12日間で336人になる(本記事の計算で、都の公表値ではない)。ダブルスで1面に入る人数がそのまま定員になっており、財務局がステージのスポーツ利用で貸す用具も「パドル・ボール・ネット等1式」。コートは1面と読める。
体験は期間中1人1回、報道発表には書かれていない
財務局のイベントページとチラシには「体験プログラムへの参加は、期間中1人1回でお願いします」とある。報道発表資料のほうにこの一文はない。12日間あっても毎回並べるわけではないので、どの日に行くかは先に決めたい。小学生以下は保護者同伴、動きやすい服装と靴、混雑時は待つ可能性がある、雨天時等は内容変更または中止という注記も、同じイベントページ側に並んでいる。
12日間の日程で抜けているのは11月15日だけ
10月に5日、11月に7日で、月曜の11月2日が入る
財務局が並べた日付は10月4日・11日・12日・18日・25日と、11月1日・2日・3日・8日・22日・23日・29日。10月12日はスポーツの日、11月3日は文化の日、11月23日は勤労感謝の日にあたる。11月2日は日曜でも祝日でもない月曜で、日曜の1日と文化の日にはさまれた1日にあたる。
| 月 | Dates | 祝日にあたる日 |
|---|---|---|
| October 2026 | 4日・11日・12日・18日・25日 | 12日(スポーツの日) |
| November 2026 | 1日・2日・3日・8日・22日・23日・29日 | 3日(文化の日)/23日(勤労感謝の日) |
日曜・祝日で通常の20分枠が残るのは11月15日だけ
10月と11月の日曜と祝日を数えると12日ある。そのうち11日がイベント日に入り、外れているのは11月15日だけだ(本記事の数え上げ)。財務局のスポーツ利用案内も、この12日間は「都民広場でピックルボール体験イベントを開催しますので、スポーツ利用を中止いたします」と明記している。平日の通常開放は続くが、休みの日に20分枠で気軽に打とうとすると、この2か月は選びようがない。
このステージはもともとピックルボールに無料開放されている
1組20分、パドルもネットも無料で貸してくれる
財務局の「都民広場ステージにおけるスポーツ利用案内」によると、ステージは一部の時間帯を開放していて、使えるのはピックルボール、ボッチャ、ダブルダッチなどステージ上で可能なスポーツ。利用時間は11時から17時、1組あたり20分で、準備と片づけの時間を含む。料金は無料、ピックルボールはパドル・ボール・ネット等1式を無料で借りられる。利用時間は令和8年4月1日から拡大したとも書かれている。
予約は翌日以降1週間先までを予約フォームから取り、事前予約のない時間帯に限り当日10時半から現地で当日予約もできる。同一日に複数の時間帯は取れず、更衣室もない。
7〜9月は予約を止めていて、10月1日分から再開したところだった
同じページには、熱中症警戒アラートの発出頻度が高い7月から9月は事前予約の受付を休止していたとある。事前予約は10月1日利用分から再開し、その受付は1週間前の9月24日0時に始まった。予約が戻った直後に、日曜と祝日の大半がイベントで埋まる並びになる。
| Item | 通常のスポーツ利用 | チャレンジデイズ(12日間) |
|---|---|---|
| Price | Free | Free |
| Hours | 11:00〜17:00 | 11:00〜15:00 |
| 1組あたり | 20分(準備・片づけ含む) | 30分の体験プログラム |
| Booking | 翌日〜1週間先/当日10:30から | 事前申込不要・当日11:00から整理券 |
| 指導 | なし(用具の無料貸出あり) | 公認コーチが基本から指導 |
| 回数の制限 | 同一日の複数枠は不可 | 期間中1人1回 |
体験枠が1日28人でも都が都庁前を選んだ理由
発表文が挙げるのは「都庁の魅力」と2050東京戦略
発表文は狙いを「都庁の魅力を、スポーツ体験を通じて一層、実感していただくため」と書き、この取組を「2050東京戦略」の戦略17、まちづくり・住まい「人や地域の個性に着目した都市のリ・デザイン」に位置づけている。競技の普及より、庁舎前の広場を開けていく側の文脈が前に出ている。所管もスポーツ部門ではなく、財務局建築保全部庁舎管理課だ。
広場は3,000㎡、コートに使うステージは230㎡
都民広場の面積は3,000㎡、ステージは230㎡で、耐荷重はどちらも約300kg/㎡。利用時間は原則9時から21時までで、使えるのは都が主催・共催・後援するイベントに限られる。広場そのものは都民が自由に通行・散策できる場と説明されている。つまり3,000㎡のうち競技に充てるのは230㎡だけで、1日28人という上限はこの面積から素直に出てくる。
打つところまで進むなら新横浜と豊洲を組み合わせる
10月12日は新横浜公園でも無料枠が6回ある
スポーツの日の10月12日は、横浜市の新横浜公園でも無料・申込不要の体験が動く。新横浜公園のピックル体験は無料・申込不要、10月12日に計6回あるで整理したとおり、スポーツクラブNASが90分×2回で中学生以上・各30人、ティップネスが30分×4回で小学生と保護者・各20人という枠組みだ。定員の合計では都庁の1日28人を上回る。都庁の整理券受付は11時開始なので、午前を新横浜に充てると都庁の受付開始には間に合わない。同じ日に両方は狙わず、どちらかに絞るほうが確実だ。
通い始めるなら土日祝8,000円の屋外コートが近い
体験の次は自分でコートを押さえる段になる。豊洲のピックルボール屋外4面、1面6,000円で朝6時から打てるで扱った豊洲の専用コートは、コート1面・1時間あたりの貸切制で、税込で平日昼6,000円、平日夜7,000円、土日祝8,000円。都庁の体験が日曜と祝日に寄っているので、比べる相手は土日祝の8,000円になる。ダブルス4人で割れば1人2,000円だ。無料の30分と1人2,000円の1時間、この段差の受け取り方が続くかどうかを決める。
場所がない16%に、広場とネット1式で応える
専用施設を建てずに入口を増やす筋が通っている
場所の不足は調査にも出ている。ピックルボールへの関心は6%、それでも貸しスペースがコートに線を引くで見たRebaseの調査では、運動に踏み出せない理由に「近くに適した場所がない」を挙げた人が16%いた。都庁の組み方が示すのは、箱を建てなくても、人が歩いている広場に線を引いてネット1式を置けば入口になるという運用のほうだ。予約は既製のフォーム、用具は貸出、指導は外部の公認コーチ。駅前の空きスペースを持つ事業者には、投資の順番を入れ替える材料になる。
10月4日を狙うなら11時前に着いて整理券から取る
初日は10月4日の日曜だ。行くと決めたら11時前に都民広場のステージ側へ着き、まず会場受付で整理券を受け取ってから展示やゲームコーナーに回る順番がいい。整理券が7回分まとめて配られるのか回ごとかは発表文に書かれていないので、遅い枠を狙う場合も早めに着いておきたい。期間中1人1回という制約があるから、天気と予定を見て12日のうち1日を選ぶところから始めるのが具体的な次の一手になる。
