東京・豊洲に、米国発の屋内ピックルボール施設ブランド「PICKLR」の日本1号店が開いた。所在地は江東区塩浜1-2-2、約560坪に全天候型ハードコート7面。グランドオープンは2026年9月25日(金)で、9月30日(水)までは会員だけの先行期間、ビジターが入れるのは10月1日(木)からだ。運営はPICKLRの日本国内マスターフランチャイジー、株式会社日本ピックルボールホールディングス(NPBH)。面数より大きい違いは料金の立て方で、この施設は1面いくらではなく1人1時間いくらで課金する。
豊洲の屋内7面は9月25日に開き、ビジター利用は10月1日から
住所は江東区塩浜1-2-2の7階、豊洲駅から徒歩約10分
公式サイトの案内では、所在地は〒135-0043 東京都江東区塩浜1-2-2「DPL江東深川」7階。「豊洲」駅(有楽町線・ゆりかもめ)と「越中島」駅(JR京葉線)から徒歩約10分、「門前仲町」駅前からは都営バスで約10分。専用駐車場は約30台を予定し、PRO会員には利用特典が付く。クラブ名は「TOKYO TOYOSU」だが住所は塩浜で、地図は施設名より住所で引くほうが早い。
先行6日間は会員だけ、コート予約の受付も10月1日開始
9月25日から30日までは先行会員向けにオープンプレーやミニトーナメントを置く6日間で、一般ビジターへの開放とコート予約の受付開始はどちらも10月1日。一般会員の募集は7月23日から始まっている。開業前の特典付きで入れたファウンダー会員(第1期・第2期)の募集は終了している。
「日本初」はPICKLRブランドの話で、国内初の屋内専用コートではない
発表文の主語はブランド、「世界No.1」も自社調べ
発表文の表現は「日本初のPICKLR常設拠点」で、日本で最初の屋内ピックルボール専用施設という意味ではない。公式サイトのクラブページの見出しも「都内最大級 インドアコート7面」で、最大と書き切ってはいない。同じ発表文が掲げる「世界No.1」にも注記がつく。ピックルボールクラブブランドとしての順位で、根拠は自社調べ・2026年8月時点、方法は公式サイトと公的データベースでの拠点数カウントというデスクリサーチだ。
20拠点は全国が対象で、時期は「今後数年間」とだけ書かれている
20拠点の出どころは、NPBHが2025年5月23日に出したマスターフランチャイズ取得の発表文だ。そこには「今後数年間で、第一号直営店を首都圏に、全国20ヵ所の屋内ピックルボール施設を直営およびフランチャイズ方式で展開していく計画」とある。関東に20拠点ではなく全国20ヵ所で、候補地には北海道、宮城、中京圏、阪神圏、広島、福岡、沖縄、軽井沢、白馬も並ぶ。達成年は示されていない。豊洲はこの第一号直営店に当たる。
料金は1面いくらではなく1人1時間いくらで決まる
非会員は1人1時間2,500円、屋外4面の貸切とどちらが安いか
公式サイトの料金表では、非会員のコート予約は1人1時間2,500円(税込)。PLAY会員は半額の1,250円、UNLIMITEDとPRO会員は0円だ。1面を貸し切って人数で割る国内の一般的なコート料金とは、課金の単位そのものが違う。
同じ豊洲では屋外ハードコート4面の「PICKLEBALL PARK TOYOSU」が9月9日に開いており、1面1時間の貸切制で平日昼6,000円、土日祝8,000円という値付けだ。4人で割れば平日昼は1人1,500円。PICKLRの非会員は1人2,500円なので、4人そろう日は屋外が安い。逆に2人だけの日は屋外1面6,000円が1人3,000円になり、1人課金の側が安くなる。人数が読めない社会人ほど1人課金と相性がいい。
月会費を取り戻すには月何時間打つ必要があるか
| Item | PLAY | UNLIMITED | PRO |
|---|---|---|---|
| 入会金(税込) | 33,000 yen | 55,000 yen | 330,000 yen |
| 月会費(税込) | 22,000 yen | 33,000 yen | 66,000 yen |
| コート予約料 | 1,250円/人・時間 | ¥0 | ¥0 |
| コート予約開始 | 3日前 | 7日前 | 14日前 |
| プログラム予約開始 | 7日前 | 14日前 | 21日前 |
| ゲストパス | Not eligible | 月4回 | 月8回 |
| 対象クラブ | 豊洲のみ | 国内PICKLR施設 | 国内PICKLR施設 |
公式サイトの会員プランページと入会案内(最終更新2026年9月17日)に基づくと、PLAY月会費22,000円、UNLIMITED33,000円。PROは発表文で100名限定とされている。
非会員の2,500円を基準に月会費だけで割ると、UNLIMITEDは月13.2時間、PROは月26.4時間打てば元が取れる。PLAYは非会員との差が1時間あたり1,250円なので、22,000円÷1,250円で月17.6時間。PLAYとUNLIMITEDの月会費差11,000円を予約料の差1,250円で割ると月8.8時間で、月9時間を超えて打つならUNLIMITEDが安い。週2回2時間なら月16時間前後だ。
米国のPLAYは無制限、日本のPLAYは予約パス月5枚が上限
米国PICKLRの会員案内では、PLAYに「Unlimited Access to Open Plays & Socials」が並び、オープンプレーとソーシャルに回数の上限がない。日本のPLAYは対象のソーシャルとレッスンを合わせて予約パス月5枚で、繰り越しもできない。回数無制限が付くのはUNLIMITEDとPROからだ。米国の紹介や会員の評判をそのまま読んで入るとここでずれる。予約開始日の差も効く。公式サイトの比較表でPROのプログラム予約開始は21日前と記載されている。平日夜と土日午前から埋まる施設では、3日前開始のPLAYが押さえられる枠は限られる。
会員制クラブが日本で回るかは平日の昼と夜に出る
駅前2面や屋外4面と、来る人の使い方が違う
国内の常設拠点は立地も規模もばらけている。船橋市では下総中山駅の高架下に専用2面が10月下旬開業予定で着工した。駅から徒歩約3分で、仕事帰りに1時間だけ寄る頻度型だ。豊洲の屋外4面は朝6時から開き、貸切でグループを受ける。月22,000円から66,000円を払う人は、その月に何度も通う前提で払う。入口の作り方も対照的で、横浜では新横浜公園の体験会が無料・申込不要で10月12日に計6回置かれている。無料体験で頭数を集める側と月会費で囲う側は、同じ競技人口の別の層を取りに行っている。
米国側は日本の何を評価して組んだのか
2025年5月の発表文で、The PicklrのCEO兼共同創業者ジョージ・バラガン氏は、日本を精密さ・健康志向・コミュニティ意識の強い国と評し、The PicklrのDNAに合致すると述べている。NPBHのCEOケントン・ステァ氏は「私たちの使命は、日本のピックルボールに新しいスタンダードを確立することです」と述べた。どちらも提携発表時点のコメントで、豊洲の開業について語ったものではない。日本語の公式サイトのトップには米国クラブ会員の声が氏名付きで掲載されており、ユタ州ユインタのEric DeGroot氏は通年でプレーできる点と上達に軸を置いたプログラムを挙げている。掲載は運営側のサイトで、選ばれた声という前提が付く。
運営者が真似できるのは値段より初心者の育て方
移植しやすいのは料金表ではなく、Pickleball 101からP1〜P4のPシリーズ、ソーシャル、リーグ、トーナメントまでを1つのクラブ内で階段状に並べた構成だ。初心者を自前で育てて、リーグやトーナメントの参加者に変える流れが、箱の中で閉じている。コートを貸すだけの施設はすでに打てる人の取り合いになり、平日の昼が空く。差がつくのはレッスンとリーグを回せる人を先に確保できるかどうかだ。
行く前に確かめる住所・営業時間・非会員料金
| Item | Details |
|---|---|
| Location | 〒135-0043 東京都江東区塩浜1-2-2 DPL江東深川 7階 |
| Access | 「豊洲」駅・「越中島」駅から徒歩約10分 |
| Courts | 全天候型インドアハードコート7面(PICKLR & PPA TOUR公式基準)/約560坪 |
| Hours | 7時〜23時を予定 |
| ビジター開放 | 2026年10月1日から(コート予約の受付も同日開始) |
| 非会員コート予約 | 2,500円/人・時間(税込) |
| Parking | 専用約30台を予定(PRO会員に利用特典) |
10月1日以降にまず試すなら非会員のコート予約から
非会員でもPicklrアカウントを作ればコート予約や一部イベントを直接予約できる予定だが、予約開始は会員より遅く、使える時間帯やプログラムは限られると案内されている。コートに入る全員がアカウントを持つ必要があり、原則として事前予約制だ。4人で1時間押さえるなら2,500円×4人で10,000円。ソーシャルなら1回3,000〜5,000円で2〜3時間打てて、相手を探す手間もかからない。入会金33,000円は戻らないので、10月1日以降にソーシャルへ2〜3回入って月に何時間打つかを測り、そのうえでプランを決める順番が損をしにくい。
