MLP(Major League Pickleball)2026シーズンのトレードウィンドウ第2弾(3月2日〜6月30日)が佳境を迎えている。最大の動きはBrooklyn Pickleball TeamによるPPA世界ランキング1位Chris Haworthの獲得。Texas Ranchersも3件のトレードでDylan Frazier、Layne Sleethらを次々に補強した。6月30日の締め切りまで残り約4週間、各チームの駆け込み移籍が加速する見通しだ。
Brooklynの切り札——世界1位Haworth獲得でDreamBreaker問題を解決
Brooklyn Pickleball Teamは3月4日、California Black BearsからChris Haworthを獲得した。対価としてLuca MackとキャッシュをCaliforniaに放出。先日のPPA Atlantaで男子シングルスを制したばかりのHaworthが加入したことで、Brooklynは2025年シーズンに1勝3敗と苦戦したDreamBreaker(タイブレーカー方式のシングルス戦)を大幅に強化した。
なお、Brooklynはシーズン開幕前の3月3日にもChristian AlshonとLuca MackをTexas Ranchersに送り、Dylan Frazier、Matthew Barlow、キャッシュを受け取るトレードを実施している。ロスターを2度にわたって大幅に入れ替えた格好だ。
シーズン全体のトレード動向——なぜ今年は移籍が多いのか
2026年シーズンは20チーム統合後の初年度にあたる。チーム数拡大に伴いロスター編成の選択肢が広がった結果、トレードウィンドウの活用が前年より活発化している。3月の開幕直前に集中した第1波に続き、5月中旬からの第2波ではDallasがBrooke Bucknerを獲得、CarolinaがSamantha Parkerを加えるなど、実戦データを踏まえた補強が目立つ。
特にTexas Ranchersは計3件のトレードを実施。Dylan Frazier(Brooklyn経由)、Layne Sleeth(California)、さらに6月2日にはNico AcevedoとAiko Yoshitomi(Miami経由)を獲得し、Genie Bouchard(Carolina経由)も戦力に加えた。
主要トレード一覧(時系列)
| 日付 | 獲得チーム | 獲得選手 | 放出チーム | 放出選手 |
|---|---|---|---|---|
| 3/3 | Texas Ranchers | Dylan Frazier, Matthew Barlow, cash | Brooklyn | Christian Alshon, Luca Mack |
| 3/3 | Texas Ranchers | Layne Sleeth | California | Sahra Dennehy, cash |
| 3/3 | LA Mad Drops | Genie Bouchard | Florida Smash | Paula Rives, cash |
| 3/3 | Atlanta Bouncers | Jessie Irvine | Phoenix Flames | Daria Walczak, cash |
| 3/4 | Brooklyn | Chris Haworth | California | Luca Mack, cash |
| 3/14 | Columbus Sliders | Alix Truong | Miami | Alli Phillips, cash |
| 5/15 | Carolina Hogs | Samantha Parker | Dallas Flash | Angie Walker, cash |
| 5/16 | Dallas Flash | Brooke Buckner | Las Vegas | Callie Smith, cash |
| 5/28 | Columbus Sliders | Judit Castillo | Phoenix Flames | Alix Truong, cash |
| 6/1 | LA Mad Drops | Samantha Parker | Carolina | Genie Bouchard, cash |
| 6/2 | Texas Ranchers | Genie Bouchard | Carolina | Aiko Yoshitomi |
| 6/2 | Texas Ranchers | Nico Acevedo, Aiko Yoshitomi | Miami | Dylan Frazier, Ava Cavataio, cash |
チーム関係者のコメントとSNSの反応
Brooklyn Pickleball TeamのSNSアカウントはHaworth獲得を「DreamBreakerの課題を正面から解決した」と投稿。ファンからは「シングルスランキング1位がDreamBreakerに出るのは反則級」「Californiaはシーズン中に2人の主力を手放して大丈夫か」といった声が上がった。
Texas Ranchersの積極補強にも注目が集まっている。Frazier、Sleeth、Acevedo、Bouchardと攻撃的な選手を次々に加え、「今シーズン最も変貌したチーム」との評価がピクルボールメディアで広がっている。
一方、Carolina Hogsは短期間にParker→Bouchard→Yoshitomiと選手が入れ替わる激動のウィンドウを経験。ロスターの安定を不安視する声もある。
日本人選手への影響——船水雄太のチーム動向は
日本人選手として唯一MLPに参戦する船水雄太(Yuta Funemizu)のチーム移籍は今ウィンドウでは発生していない。しかし、6月30日の締め切りまでまだ時間があり、チーム間の戦力バランスが大きく変動する中で、船水のポジションにも影響が出る可能性は残る。
また、PPA Atlantaで決勝進出を果たした島袋多磨の活躍もあり、日本人選手の市場価値は上昇傾向にある。MLPの来季以降のドラフトで日本人選手が複数指名される可能性も視野に入ってきた。
6月30日の締め切りまで——残る注目ポイント
トレードウィンドウは6月30日22時(米東部時間)に閉鎖される。今後約4週間で注目されるポイントは3つある。
第一に、California Black Bearsの再建戦略。HaworthとMackを放出した同チームがどのような補強を行うか。第二に、DallasのBuckner加入後の戦力評価。Columbus戦とSt. Louis戦の結果次第で追加トレードに動く可能性がある。第三に、ウェイバー市場の動向。Carolinaが5月16日にAbbigal HattonとConnor Mogleをウェイバーで獲得したように、トレード以外のルートでの戦力補強も活発化している。
トレードウィンドウ概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 2026年3月2日〜6月30日 22:00 ET |
| 成立トレード数 | 12件(6月3日時点) |
| 最多トレードチーム | Texas Ranchers(3件) |
| 最大の獲得 | Brooklyn → Chris Haworth(PPA世界1位) |
| ウェイバー獲得 | Dallas: Albie Huang / Carolina: Hatton, Mogle |
| 次回イベント | MLP St. Louis(6/4-7) |
まとめ
MLP 2026トレードウィンドウ第2弾は、BrooklynのHaworth獲得とTexasの3件連続トレードが最大のトピックだった。20チーム統合初年度のシーズンは、実戦データが蓄積される5月以降にトレードが加速し、6月30日の締め切りに向けてさらに動きが出る見込みだ。今週開幕するMLP St. Louis(6月4-7日)の結果が、残り4週間のトレード市場を左右する。
出典:
Pickleball.com – Breaking Down the Moves from Trade Window 2
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